帰国枠高校入試に備えて

SAPIA式 早慶攻略法


  毎年早慶の附属校は大変人気がありSAPIA でも半数以上が早慶附属校を志望している学年も少なくありません。3科目受験では帰国子女枠受験の最高峰であり、早慶に合格する力があればその他ほとんどの3科目入試の難関校が射程距離に入ってくるので、早慶以外の学校を目指す人の合格可能性の目安ともなります。そこで今回はシカゴの受験生達がどのようにして早慶合格を勝ち得たか、早慶攻略法についてまとめてみたいと思います。    

  早慶の附属校の試験問題は、一般受験生と共通問題(慶應SFCを除く)であり、かなりの難問です。まず、攻略の第一歩として、SAPIAで実施しているCKTテストで偏差値61以上を目指しましょう。既にたくさんの人が偏差値61以上を達成していますが、61以上が達成できたら、その次の目標としては偏差値65程度をキープできるようがんばりましょう。もう一つは、SAPIXの実力模試で偏差値50以上を取ることが目安です。これがクリアできれば、早慶合格の可能性あり=是非挑戦すべき、と判断されます。

  科目別に目標を設定すると、英語は英検準一級レベル(全日校は2級レベル)であることがほぼ必須条件です。ELP上級クラスを終了できることが目安です。(SFCや義塾、早稲田本庄は特に英語重視)

  数学は国内生に劣らないレベルが求められます。SAPIAではマイジュックで基礎をしっかり固めると共に、中学1、2年の頃から発展クラスで、少しずつ入試レベルの問題に慣れるようにしていきます。そして、中3では受験数学で一般受験の問題に対応できる技術を学びながら学力を養成するというカリキュラムになっています。このやり方により、中学1,2年生の頃は比較的余裕を持って、中3になってもあまり無理なく早慶入試レベルの問題に対応する力が身につきます。
 

  さて国語ですが、かなり難解な文章が課されますので、油断は禁物です。実は、毎年中3の2学期の段階で、北米の受験生がいちばん悩まされるのが国語なのです。というのは、国内の受験生は、中3になって毎日の勉強時間が増えることにより(理科や社会などの勉強も国語力を伸ばすことになるので)、国語力もぐっと高まります。特に夏期講習等の夏の特訓によって国内生の国語力は相当に伸びるようで、夏休み以降は模擬テストの国語の読解問題なども格段に難度が上がります。

  しかし、英語中心の生活をしている北米の生徒(特に英検準1級レベル以上の高い英語力習得を達成した生徒)は、なかなかこの国内生の国語力の伸び方についていけず、結果として(相対的に)、中3の2学期になって国語の偏差値が伸びない、あるいは、下がってしまうということが往々にして起こります。

  国語の対策としては、早いうちから難しいと感じられるレベルの硬い文章に慣れておくことが大切です。また、受験までに漢字検定準2級レベルを目指しましょう(国内では2級レベルの受験生も少なくありません。)。さらに古文が出題される学校もあります。特に慶應系は漢字や語彙、文法などにもしっかりと取り組むことが求められます。早大学院(3科+小論文)・早稲田実業は国語が重視される傾向があるので、特に国語力をつけて試験に臨みたいところです。中学1,2年の頃はテストでも国語の問題が易しいので、何となく「国語は日本語だから大丈夫」という根拠のない錯覚を持ってしまう人は少なくないのですが、海外では生半可な努力では国語を伸ばすことはできません。小学生の頃(特に小学校高学年の学習内容は、中学での学習に大きく影響します)から読書と漢字・語彙の習得にしっかりと取り組むとともに、論説文など教科書などには載っていない硬い文章に慣れていくことが必要です。

  早慶に限らず、帰国枠受験はチャンスの宝庫です。早くから目標を定めて、的確な方法で力一杯取り組みましょう。

(ニュースレター 2015年3月掲載分)